紙袋の種類と作り方

フルオーダーメイド

一般的な紙袋の作成方法です。用紙に印刷をしてから表面加工→製袋という工程で作成していきます。
平たい状態の用紙に印刷や各種加工をしてから製袋（袋状にする）していきますので、思い通りのサイズやデザイン、表面加工やひも、お好みで箔押しやエンボスなども可能です。
枚数も100枚程度の少ないロットから数万枚まで可能ですが、それぞれ作り方によって制限が出てきます。

平たい用紙（枚葉）にオフセット印刷→（必要なら）表面加工・各種加工→製袋

平たい用紙を重ねた状態で印刷機に載せて1枚ずつ印刷をしていきます。「枚葉印刷」と言われ、最も一般的な印刷方法です。
枚葉印刷では基本的にはオフセット印刷となります。細かい文字や写真などのカラー印刷などに適しており、色、絵柄の再現性が高いのが特徴です。
オフセット印刷であればフルカラーのデザイン（網点の掛け合わせ）や特色はもちろん、色同士のズレもなく細かいデザインも綺麗に印刷できます。
印刷→（必要に応じて）表面加工・各種加工→製袋、という工程を踏みます。基本的にはお好みのデザイン、サイズでお好きな加工や持ち手をつけることが可能です。

持ち手（ひも）の付け方により下記の2パターンの方法があります。

a）穴あけ式

袋に穴を開けてひもを通して袋の内側で結びます。穴が開くため外側のデザイン次第では影響を受けてしまう恐れがあります。
ひもは手作業でつけていきます。作成数量に制限はありません。100枚でも数万枚でも可能です。ひもも自由に選べますのでお気に入りの紙袋を作ることが可能です。
枚数が多い場合は下部のOFJ式や輪転式の自動ひもの方が安くなりますが、選択できるひもの種類が多いため穴あけ式が選ばれることも多いです。

b）OFJ式

袋の外側には穴が開かないタイプで口折部分に「J」の切り込みが入り、そこからひもを出す作りになっております。
基本的に自立するひもに限られます（紙の丸ひも、アクリルスピンドル の芯入等）が、自動で持ち手を付けられるので数量が多くなればコストダウンが図れます。
基本的には3,000枚以上の場合に使われます。（それ以下での作成をご希望の場合は別途ご相談ください）

ロール状の用紙（輪転）に印刷→製袋（輪転式）

こちらはロール状の用紙を印刷機に載せてつながった状態でそのまま印刷をします。
いわゆる「輪転機」での印刷は、大量印刷向けで一般的には新聞や雑誌、折込チラシなどで使われる印刷といえばイメージしやすいでしょうか？
大量印刷でコストを下げたい場合に使われる印刷で、最も安く、かつ紙袋でよく使用されるのが「フレキソ印刷」という印刷方法です。
輪転機による「フレキソ印刷」は樹脂やゴム版を使用した凸版印刷で、網点の再現に難があると言われていますが、最近では品質が向上してきております。
また水性インキを使用できることから環境に優しい印刷方法として再注目されています。
さらに印刷以下の製袋部分と連結できることも特徴で一貫生産ラインとなりトータルコストの削減が可能となってます。
口部分が少しギザギザに切りっぱなしの状態の紙袋です。ロール状の原反から何枚の紙袋が取れるか、という逆算の方法で計算されます。
（最低ロットが数千枚から1万枚以上になることがほとんどです）

セミオーダーメイド

短納期、小ロットで紙袋を作るならセミオーダーメイド がオススメです。既製品にシルク印刷、あるいは箔押しで名入れをします。
最短1週間で100枚から作成可能です。500枚以下の枚数が適しています。既製品に名入れをしますので、ご希望のサイズの既製品があれば早く・安く作れます。
多色の掛け合わせや色の濃淡、グラデーションなどは再現できません。また印刷できる場所に制限があります（マチなどは印刷不可、基本的に端には印刷できません）。
名入れできる紙袋は30サイズ以上、本体カラーも様々なカラーを選ぶことができます。袋自体に色がついているものも多数ありますので例えば黒全面に箔押しなどは非常に向いています。

a）シルク印刷

1色ごとに版をおこし直接インキを刷り込む方法で、広範囲に印刷したい時に適しています。ロゴなどの色数が少ないデザインに向いています。
写真のや色の掛け合わせやグラデーションは基本的にはできませんが、版を増やせば多色印刷も可能です。
DICやPANTONEなどの色指定が可能です。

b）箔押し

金箔や銀箔などの金属箔を金属製の版を用いて、熱と圧で転写する方法で、高級感を出したい場合に使われることが多いです。
箔に華やかな金箔、銀箔からから白箔、黒箔などの顔料箔、ホログラム箔、レインボー箔など多岐にわたります。（艶あり、艶なしなど）
シルク印刷同様、色（箔）の掛け合わせやグラデーションなどはできません。また細い線、細かい隙間などはちょっと不向きです。

国内生産と海外生産

国内生産は上記の通りのフルオーダーメイドとセミオーダーメイドで作成できますが、数量が多く納期に余裕がある場合には海外生産がオススメです。
海外生産はフルオーダーメイドで弊社は中国廈門（アモイ）とベトナムに提携工場があります。
海外生産は機械貼りもありますが、まだ手貼りでの内職が多く、現地の若い女性を中心とした工員さんはとても器用で仕上がりも大変キレイです。
また複雑な加工もの（箔押し、UVシルク、エンボス、浮き出し、トムソン、リボン結びなど）がある場合は海外生産のメリットが大きくなります。
通常は船便で輸入するため納期も1ヶ月半から2ヶ月程度かかりますが、お急ぎの場合は空輸（AIR便）を使うことも可能です。
安かろう悪かろう、海外生産って出来が悪い、とか頼んだものと違うものが届くとか、そんなのは一昔前の話。今では日本よりもいい印刷機で印刷していたり、内職での加工ではなく内製化されきちんと指導を受けた若い工員たちが整然と作業をこなすようになり、品質は格段に上がりました。また印刷から表面加工、製袋まで一気通貫した工場で作成しており検品体制も整っており日本で作成するのと遜色ありません。
弊社は「短納期」が売りの一つですが、お時間さえいただければ海外での作成も得意としております。