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BLOG【紙袋】特色とプロセスカラー これが分かれば安くできる!
今回は、印刷において問題になる「特色」のお話です。
通常のカラー印刷は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色でできています。印刷する際も、実際にC版、M版、Y版、K版の4枚のCTPを印刷機に取り付けて印刷します。
(付ける版の順序については通常、KCMYの順番になります)
よくあるカラーの絵柄、キャラクターや写真などはほぼこの印刷方法(オフセット印刷)のCMYKの掛け合わせで表現されます。
(ちなみに写真は富士山頂から見た雲海です)
写真などの場合はこれでいいのですが、見た目には1色に見える色もデータの作り方で印刷インキが変わってきます。
CMYKで表現しようとすると
C:37.3、M:86.1、Y:63.7、K:0.94 となります。これで印刷すると4色印刷になります。4色分の金額の印刷代がかかりますね。
しかし、これをこの色のインキで印刷すれば1色になりますね。
これを「特色」といいます。
特色には一般的にDIC、PANTONEという2大規格があります。(紙への印刷の場合)
DIC・・・「ディック」と呼ばれてます。旧大日本インキ化学工業の特色インキのブランドです。大日本インキの頭文字ですね。日本ではこのDICで指定(「DIC〇〇○」と番号がつく)してあげると通用します。
PANTONE・・・「パントーン」とか「パントン」と呼ばれます。こちらは海外でよく使われる規格です。海外の企業とやりとりする場合はこちらの規格で指定(「PANTONE〇〇○」と番号がつく)すると通用します。
上記のロゴの赤は、
どうでしょうか?上記のCMYKの赤とDIC196、PANTONE703の赤、違いがわかりますか?
すごーく厳密に言うとやはり色は違いますので、完璧を期したいのならその指定の方法で印刷するべきですが、費用を重視する場合は、特色で印刷すれば、4色が1色になったりします。印刷代もそれにともない安くなります。
データの作り方が重要です。CMYKで入稿しますとCMYKの4色で印刷してしまいますので、弊社では絵柄を確認して、特色での印刷を提案させてもらってます。
具体的に特色に色を見たい場合はご連絡いただければ見本帳を持参したり、チップをお渡しします。
お気軽にご相談ください。