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SDGsに貢献する素材【バナナペーパー】

先日、地球温暖化対策について話し合われたCOP26がグラスゴーで開催されました。

先進国と途上国の温度差や大国の積極性の違いが浮き彫りになり、ホスト国のイギリスも頭を抱える場面もあったように見受けられましたが、とはいえ産業革命前からの気温上昇を1.5℃以内に抑えるという努力目標を共有できたのは素晴らしい成果でした。

そんな中で、我々の生活は何か変わったでしょうか?

日々の経済活動を通して私達が何ができるのか、今一度見つめ直す機会となった気がします。

弊社ができることは、お客様により環境に優しい材料を使っていただき地球温暖化をくい止めるべく提案していくことだと思います。

そこで今回から数回に渡ってSDGsに貢献できる素材を紹介していきたいと思います。

第1回目はバナナペーパーです。

バナナは、1本の茎から1度しか実が取れないため収穫時には茎も切ってしまいます。切った茎は1年以内に再生し新しいバナナが育ちます。

バナナペーパーは、有機バナナ畑で通常捨てられる茎の繊維に、日本の和紙工場で古紙やFSC認証パルプを加えて作っています。日本の和紙技術とアフリカの村でとれる有機バナナ繊維のコラボで生まれた、質が高く、環境と社会に価値を生み出す紙です。

アフリカ南部のザンビアの村で、貧困層の女性たちと共にバナナペーパー事業を行われています。

素晴らしい自然と野生動物の世界が広がるザンビアですが、その一方で、村の貧困問題は深刻で、貧困が原因での密猟や違法の森林伐採の問題が起きていました。

そこでそれまでは食べるためだけだったバナナで、紙を作る事業が実現したことでバナナ畑のオーナーから、繊維づくりに関わる女性たち、そして村の人たちにも新しい仕事を生み出し、貧困問題の解決や野生動物の保護にもつながり、その利点はほかにも波及していて、SDGsの17目標すべてにつながっています。

そして日本初フェアトレード認証の紙であるこのバナナペーパーは、2021年クライメート・ポジティブ(自社の二酸化炭素排出量を上回る炭素を大気中から除去し、トータルの排出量をマイナスにする)の紙になりました。

バナナペーパーを利用した紙袋はもちろん、名刺、封筒、紙ファイルなどに使われています。

環境に配慮した企業をPRする意味でも会社案内やIR資料などで使う企業も増えています。

印刷物を通じてSDGs、地球温暖化防止に貢献してみませんか?

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