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オリジナル紙袋を入稿する際に、抑えていただきたいポイントを挙げさせていただきます。ここさえ抑えていただければ予期しない失敗は防げますので、入稿担当の方はご一読のほどお願いいたします。
ここでは、印刷→加工→製袋という順序で作成するフルオーダー紙袋の入稿方法です。
(セミオーダメイド:既製品に名入れではありません)
フルオーダーでオリジナル紙袋を作成する際は、必ず展開図テンプレートを使ってデザイン、レイアウトして下さい。もし先にデザインしたものが別にある場合でも展開図テンプレートにレイアウトして下さい。
作成する方法により展開図の面付け(オモテ面がどこに来てのりしろがどちらに来るなど)が異なります(こちらのブログも参照して下さい)。
作成する方法、サイズが決まったら、弊社営業までご一報下さい。作成方法に合った展開図テンプレートを提出させていただきます。
弊社からご支給させていただく展開図テンプレートには、紙袋のオモテ面がどこでマチがどこになるか、といった説明(ガイド)がされていますのでそのガイドに沿ってデータを作成して下さい。かなりイメージに近い形でデザインができるかと思います。
そして、展開図テンプレートを使っていただくもう一つの目的は、実は弊社での検証作業がしやすいということです。
弊社の作業効率を上げていく、ということももちろんあるのですが、それ以上にお客さんの意図するデザインをきちんと紙袋として再現するためにはどうしても、デザインの位置が合っているかの検証をすることが大事なことになってきます。
その際に一番大事なのは下記にありますイラストレーター(ソフト)のレイヤーという機能です。レイヤーとは、「階層」という意味で、データ内の「要素」を役割ごとに分けて重ねることで作業しやすく整理できるようになります。
紙袋作成の際には、以下のものがこの「要素」に当たります。(下図参照下さい)
実際に印刷されるのは、「トンボ」と「デザイン」のレイヤーとなります。
実際に印刷されないレイヤーも弊社でデータ検証をする際、およびお客様がレイアウトする際に必要な大事なレイヤーです。そのレイヤーをONにしてデータが正しくレイアウトされているかを確認しています。
レイヤーには一つ一つに意味があるので、デザインは必ず「デザイン」のレイヤーにしてください。他のレイヤーにはデザインをしないようご注意下さい。(印刷時にオフにすると消えてしまいます)
印刷物においてはすべてに言えることかと思いますが、「塗り足し」を忘れてはいけません。
「塗り足し」とは、印刷物のフチまで色や写真が入るように、仕上がりサイズよりデータを大きく作成する処理です。裁ち落としとも呼ばれます。
右図の「仕上げたいライン」で断裁すると塗り足された部分(通常3mm程度が多い)は落とされ、無事、端まで色がついた印刷物が出来上がります。
塗り足しがないと、断裁が少しでもズレた際に白が出てしまうことがありますので、端まで色をつけたいのであれば必ず塗り足しは必要です。
この「塗り足し」は断裁だけでなく「折り」に対しても同じことが言えます。折りがズレた際に見せたくない色を見せないように優先する面の色を優先させない面へ回り込ませる必要があります。
左図は紙袋をマチの側から撮影したものです。
正面の色は白ですが、正面の方向にマチの緑を見せてしまっては格好悪いので、優先は正面、なので正面の白をマチの方へ食い込ませます。
通常、弊社ではマチへの正面の色の塗り足しは2mmとさせていただいております。
右図は正面に色(この場合は黒)が入っているパターンです。
この場合は、正面の黒を優先させて、マチの両端に黒が2mmずつ塗り足されます。
これにより多少折り作業でズレが生じても、正面にマチの色(この場合の白)が見えることはありません。
紙袋の場合は、底方向へも同様に塗り足しをする必要があります。
底方向への塗り足しは、2mmではなく10mmを基本とさせていただいております。
右図は袋を底面から見たところです。
正面、マチ全面に黄緑の色が入っており、塗り足しが底方向へ10mm入れるとこのように額縁状になります。
そして、紙袋特有の塗り足しがもう一つあります。
紙袋は製袋時にぐるっと筒状にするのですが、そのつなぎ目の部分にも塗り足しを入れる場合があります。
左図の左端の部分と右端の部分がつながります。
一番右端の部分はのりしろの上に来る部分で、この部分に左端の絵柄を入れるとここがつながるのですが、ただのベタ色ならいいのですが、ここに絵柄が入っていますと、多少のズレが生じることがあるので、要注意です。
それを加味して、あえて入れない場合もあります。
のりしろ部分の塗り足しについては、基本、お客様へはご提案させていただきますが、お客様によってはズレを気にされる方も多く、ここの塗り足しはされない方も多くいらっしゃいますので、そこはお客様のご要望に応じて対応させていただいております。
口折部分へ印刷をすることも可能です。
右図はターントップというひもの付け方の口折部分です。
口部分に折り返しがある紙袋では、口折に当たる部分は印刷をする面と同じ面になりますので、ここに印刷を入れても金額は変わりません。
ですが、この場合にも注意点があります。展開図上では、文字の方向は右図のようになります。(折られて反対向きになるので)
また穴あけ式の場合は穴から最低でも10mm程度、文字までの間隔を開けるようにして下さい。
リサイクル法により、パッケージにおいてその主成分となるものが何なのか表示することが義務付けられていますので、どこかに配置するといいでしょう。
紙袋では、「紙」のマークを底の部分に入れるケースがかなり多いです。
(法律上、場所の指定は見えるところなら特にありません)
その際、底の真ん中に入れたい場合、展開図上の底フラップの高さセンターの位置に入れますと、実際に袋になった際にはセンターには来ません。
左図のように、実際には底の折り目の位置から、マチの半分の長さの位置が底のセンターになりますので、その位置に紙マークを配置しましょう。
実際に入稿されたデータの位置がズレている場合は、お客様へ都度確認させていただきます。
他の印刷物同様、以下の点はご入稿前にご確認下さい。
以上、フルオーダー紙袋のご入稿方法につきましてご説明させていただきましたが、たとえば、
「ロゴデータがあるので、そちらでレイアウトしてほしい」
「マチに色を入れて、そこにURLを入れてほしい」
などというような依頼の仕方でももちろん対応しております。
(そういったお客様のほうが多いです)
もしご入稿に困った際、また「よく分からない・・・」という場合はお気軽に弊社営業担当までご相談下さい。
お客様のご要望をカタチにできるよう誠心誠意対応させていただきます。