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オリジナルの紙袋、手提げ袋の印刷方法について続きましては「シルク印刷」です。
(前々回の1.オフセット印刷についてはこちらから。前回の2.フレキソ印刷についてはこちらから。)
シルク印刷は、前々回のオフセット印刷よりは細かい文字などが出せませんが、インキを厚く盛ることができ、また様々なものに印刷できる印刷方法です。
昔は本当にシルク(絹)でやっていたとのことですが、現在ではナイロンやテトロン等の網目に、画線部だけ孔(穴)を開けた版を使用し、版の上からゴムで圧力をかけてこすりつけることにより、画線部の孔をインクが通って転写される印刷方法です。網点の印刷は出来ません。
では、オリジナル紙袋製作の現場でどのような場合にシルク印刷を使用するのでしょうか?
通常の用紙に印刷するのであれば、オフセット印刷やフレキソ印刷の方が安いし大量に印刷できます。
弊社では、セミオーダーの場合にシルク印刷を使用しております。
セミオーダーとは、名前の通り、フルオーダーではないということです。どういうことかと言いますと、フルオーダーメイドでは、平たい状態の用紙に印刷をしてから形にしていきます(製袋)。ですので、印刷もオフセット印刷やフレキソ印刷で行いますので、よりデザイン性のあるカラー印刷や掛け合わせも可能です。そしてご指定のサイズで作成することができます。が、その代わり時間がかかります。
その点、セミオーダーの場合は、時間重視です。既存の紙袋に名入れをしていきます。既存の紙袋なので、お決まりのあるサイズの中から選ぶことになり、また名入れできるスペースは限られてきます(当然マチなどには印刷できません)が、最短5日で納品も可能です。
既存の紙袋ですので、すでに折りたたまれているし、持ち手のひもも付いています。そこに印刷をするワケなので、オフセットやフレキソの印刷機に入っていきません。そこで登場するのがシルク印刷になります。
シルク印刷の場合は、印刷したいものを置いてその上にシルクの孔版を置いてゴム製のスキージー(へら)を動かすことにより印刷をしていきます。これであれば印刷したいものを固定できれば印刷することが可能になります。
→参考「シルク印刷」http://www.eco-bg.net/original.html
このように多少の複雑な形状のものでもシルク印刷であれば、印刷することができるので、お急ぎの場合の名入れには適しております。
注意すべきポイントとしましては、シルク印刷では掛け合わせやグラデーションはできません。
ロゴ等を入れる場合はグラデーションのないロゴを印刷するようになりますので、その点は一度ご相談ください。