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世の中、IOTだのDXだの喧しいですが、製造業の世界でもさまざまな技術革新が行われています。
今回は紙袋の世界ので技術革新のお話しです。
紙袋の製袋(袋状にして様々な加工をしていくことです)時に機械でつけられるひもには限りがありました。基本的には自立をするひもでなければ機械の中で絡まってしまい難しかったのですが、今回、OFJで付けられるひもの種類が増えました。
(OFJの説明についてはこちら。口折があって機械でひもまで付けられる方法です)
「自立」しないアクリルテープがOFJでもつけられるようになりました!
平ひもの定番であるアクリルテープは、従来、穴を開けてひもを通すタイプの肩掛け用の大きめの紙袋に多用されるものでした。もちろんひもは自立しませんので、垂れる状態です。
こんな使われ方ですね。
通常はこのアクリルテープをつけるのは人力で行います。それこそ人海戦術でひたすら穴にひもを通してひたすら結ぶ、という作業になります。
「人件費が一番高いんじゃないの?」
そうなんですが、それでもこのようにやるしかなかったんですね、今までは。
今回、このやっかいな(笑)ひも付け作業をを機械で行う技術が確立いたしました。
これは口折の中の部分を拡大して撮影したものです。
OFJ特有の「J」の字の切り込みからアクリルテープが出てます。
オモテ面から見ると
こんな感じになります。(一番後ろに写っているものです)
これは撮影時に、ひもがよく写るように手でギュッと立ててから垂れる前に急いで撮影しました。
もちろん、ひもを通す穴はオモテ面からは見えません。
ただこのような紙袋は従来からあります。弊社でも「ターントップ」という呼び名で作成しております。
こちらのターントップの作り方も人力です。口折上部に開けた切り込みにひもを手で通して、口折の中で接着剤で止めるといった作業をすべて人力で行います。
一見同じなのですが、作り方が違います。
作り方が違って何が変わるかというと、そう、「価格」なんです。
オモテ面に穴の開かないすっきりしたデザインが可能な紙袋をアクリルテープで作る場合、手作業でやっているうちはそのひも付けの作業工賃は基本的に何千枚になっても変わりません。
しかし、こちらのOFJで作るアクリルテープの紙袋の場合は機械でひもを付けられるため、枚数が増えればその部分も単価は安くなっていきます。
機械のセッティングにも時間がかかるため一概に機械の方が安いというわけではなく、少ない枚数では手作業による「ターントップ」の方が安くなりますが、一定枚数以上になった場合にはこちらのOFJでの作成の方がお安くなります。どのくらいの枚数かといいますと、仕様やサイズにもよりますが、3,000枚とか4,000枚を超えるようであればこちらの機械によるOFJ式のほうが安くなるケースが多くなると思います。際どい場合はどちらもお見積もりをして比較してみますのでお気軽にリクエストしてください。
このように紙袋の製袋技術も日々発展しております。より皆様に高品質で、かつ短納期、そして安価にご提供できるよう努力しております。
今後紙袋を作る際には一度改めて作り方などを再検討していただければ最善のアドバイスをさせていただきます。